ひざ痛
【もくじ】
ひざ痛|草加市・和たなべ整骨院
ひざ痛は幅広い年代で起こります。
スポーツをしている若年者、運動不足の中年、加齢変性による高齢者などのように、体重増加や運動不足、加齢、使い過ぎ、スポーツなど様々な原因で起こります。
ひざは、日常生活動作でも立ったり、歩いたり、階段を昇り降りしたり、とても負荷のかかる関節の1つです。
スポーツをする上でもひざが担う役割は重要です。
ひざは基本的に曲げる~伸ばすを繰り返す関節で、大きく捻ったり回したりということはできません。
スポーツによっては、例えば軸足にして捻ったり、強く伸ばされたりと、本来しない過度な動作を繰り返すと痛みの原因になります。
以下にひざ痛を起こす代表的な整形外科疾患をご紹介しておきます。
皆さんのひざ痛に当て嵌るものがあるかもしれませんのチェックしてみてください。
○オスグッド-シュラッター病:小学校5、6年~中学校1、2年の時期に多く診られるひざ痛です。
好発するスポーツはサッカーで特にジャンプやダッシュなどにより、硬くなってしまった太もも前面の筋肉により、ひざの下の骨が引っ張られ痛みが生じます。
酷い場合、進行して骨が剥離してひざ下が出っ張る症状が見られます。
○ジャンパー膝:膝蓋腱炎または大腿四頭筋腱炎とも呼ばれるひざ痛です。
好発するスポーツがバスケットボールやバレーボールのように、頻繁にジャンプすることで発症します。
太ももの前面にあり、膝を伸ばすときに働く大腿四頭筋という筋肉や、その腱が、使い過ぎによって炎症を起こします。
酷くなると損傷が大きくなり、変性を起こすことがあります。
膝蓋骨(ひざのお皿)の上または下に痛みが現れます。
○離断性骨軟骨炎:スポーツをしている10歳代から20歳代の男性に多く発症します。
最初はひざに疲労感が現れ、徐々に進行すると脱力感を生じます。
徐々に痛みが増悪していき、運動時痛が強くなり、走ることが困難になることがあります。
さらに進行しすると、「関節ねずみ」と言われる症状が生じて関節可動域が制限され、激痛を訴えることもあります。
○有痛性分裂膝蓋骨:ひざ痛を伴う分裂膝蓋骨のことです。
分裂膝蓋骨とは膝蓋骨(ひざのお皿)の一部が本体から分離したもので、その多くは痛みなどの症状はないため、基本的に治療は必要としませんが、スポーツなど激しい運動時に分裂部に牽引力が反復して加わると痛みを生じます。
これを有痛性分裂膝蓋骨と言い、膝蓋骨の上外側部に分離骨片を認めることが多く、分裂部に一致した圧痛を認めます。
○滑膜ひだ障害(タナ障害):膝関節には組織を隔てる滑膜ひだと呼ばれるものがあります。
滑膜ひだは胎生期に形成される遺残組織ですが、正常な膝でも約50%に認められる組織です。
その中でも特に問題になるのが膝の内側にある膝蓋内側滑膜ひだ(タナともよばれる)で、この滑膜ひだが肥厚することにより症状が出ます。
症状は運動時に膝関節の内側に痛みや引っ掛かり感を訴えます。
○膝前部痛:膝前部痛は膝の前面に痛みを訴える疾患で、若い女性に多くみられます。
レントゲンなどの画像所見では特に問題がないことが多いため、症状の原因になっている疾患に対して治療を行なっていく必要があります。
特にスポーツをしている方に多く、この場合、腱炎や腱の付着部での炎症のことが多いため、炎症を抑える治療やストレッチ、筋力トレーニングを行なっていく必要があります。
その他には靭帯損傷や半月板損傷、変形性膝関節症、あるいは腰や股関節の疾患によっても膝痛が出ることがあります。
執筆者:
和たなべ整骨院 院長 渡邉 武彦(治療家歴16年)
2014年春、金明町に『和たなべ整骨院』を開院いたしました。
他院に負けない勉強量で、皆様の健康増進のお手伝いをさせていただき、地域に愛される治療院となるよう、日々精進してまいります。